青森市浪打にある聖アルバン幼稚園。内面を育てていく保育を実践しています。

聖アルバン幼稚園

みかんちゃん、今までありがとう。

2021/11/10

『みかんちゃんへ

はやくげんきになってね』

このお手紙は元気がなくなった

金魚のために

年長児の女の子が書いてきてくれた物です。

 

園の玄関の金魚はみんなの人気者・・・

でも…残念ながら、数日後にみかんちゃんと

お別れすることになってしまいました。

「みなさんに大切なお話がありますよ。」

園長先生が、みかんちゃんを連れておひさま組へ・・・

ずっとお世話してくれた事務の先生も来て、

みかんちゃんの最後の様子を教えてくれます。

子どもたちはみかんちゃんの事を

思い浮かべながら真剣に話を聞いています。

そして、ガラスの器に入ったみかんちゃんを

見せてくれました。

 

動かなくなった姿を見て・・・

「ほんとうにしんじゃったんだね。」

「だいすきだったよ。」

と涙し、

中には「ふっかつしないのかな~?」

と“命”についてその子なりに考える姿も・・・。

 

 

そして…お当番さんが、コスモスのお花を

上げ、1人ひとりお祈りの時。

涙がこみ上げ、号泣する子もいました。

みんなに愛された“みかんちゃん”

きっと、こどもたちの心の中で生き続ける事でしょう。

 

 

~みかんちゃんとぎゅうにゅうちゃんへのお手紙~

それから…子どもたちは、

玄関の水槽のところへお手紙を持って

来るようになりました。

 

「なんて書いたらいいんだろう・・・」と

悩む子もいましたが、それぞれが

”命”と向き合っていたように思います。

「いつもげんかんでみまもってくれて

ありがとう。」

「てんごくには、きっとなかまがいるよ。」

一匹だけ残って寂しくなった金魚には、

「ぎゅうにゅうちゃん、

みかんちゃんのえをかいたから

げんきをだしてね。」

「みかんちゃん、ありがとう。」

 

次の日の集会では、

おひさまさんが自分たちの言葉で

小さいお友だちにも伝えてくれました。

 

今回の出来事は、

保育者にとっても、

子どもたちの気持ちや

年齢に応じて、配慮しながら

尊い”命”についてどのように伝えていけば

良いのかを考える時間となりました。

 

みかんちゃん・・・今まで本当にありがとう。

 

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